こんにちは、こたろーです。
この記事では、わたしの高配当株投資でどのように銘柄を選定しているかを紹介します。
高配当米国株(My Blue-Chips)の探し方
わたしは銘柄分析もできませんし、ゴリゴリに市場調査や株価チャートのウォッチもできる気がしないし、やるつもりもありません。
でも、高配当株投資、やってみたかったのです。
素人でもできる方法を探して
自分の投資方針について暗中模索していた頃のわたしは、「ダウの犬」と呼ばれる投資法を知ります。(ダウの犬の詳細は別記事にて)
簡単そうでシンプルで、本当に誰でもできそうな感じです。「これなら自分にもできそう! やってみたい」と感じました。
その後、いろいろ考えているうちに、高配当株投資をするなら長期投資、選んだ銘柄は売却せずに永久ホールドして、配当金を増やし続けたいと思うようになります。
ダウの犬そのままでも悪くはないのですが、投資法を忠実に実行すると年1回の売買が発生するし、そもそも10銘柄では分散が不足するような印象です。
そこで、ダウの犬をベースにはするけど、他にも銘柄を集めて、20〜30銘柄くらいでポートフォリオを作れないか、と考えました。
「虎の威を借る」銘柄選定法
自力で20も30も優良銘柄を見つける自信はなかったので、NYダウなどの株価指数や、VYMやHDVといった高配当ETFの銘柄を参考にすることを考えました。
「虎の威を借る狐」ではないですが、わたしのようなド素人が優良銘柄を探してもうまくいくわけないと思っていたので、権威あるところからお力を拝借することにしたのです。
以下が、わたしがポートフォリオ構築時に頼りにした指数・ETFたちです。
ダウ平均
単に「ダウ平均」と言うと、工業平均を指しますが、他にも輸送平均、公共平均という指数があります。
銘柄を選ぶ際は、これらのダウ株価指数に採用されているかどうかもチェックしました。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(DJIA)
「NYダウ」とも呼ばれる、おそらく世界で最も有名な株価指数です。
もはや説明不要ですが、米国を代表する超優良企業、30銘柄の株価をもとに算出されます。
名称は「工業平均」ですが、工業株に限らず、輸送株と公共株を除いた様々な業種から偏りなく選出されていて、時代に合わせて銘柄の入れ替えも行われます。
ダウ・ジョーンズ輸送株平均(DJTA)
米国を代表する輸送業、20銘柄で構成されています。
19世紀末、産業発展に伴い、それまで鉄道株中心に構成されていたダウ平均から、輸送系以外を分離して新たに構成したのが現在のダウ工業平均、そして輸送株のみで構成されることになったのがこの株価指数です。
物流と連動することから景気の先行指標として見られることもあります。近年は製造業からサービス業へのシフトにより、以前より先行性は低いと言われることもあるようです。
ダウ・ジョーンズ公共株平均(DJUA)
米国を代表する公共株、15銘柄で構成されています。
1929年1月に、ダウ工業平均から除外されることになった公共株で構成されたのがこの株価指数です。
業績が景気に左右されにくい業種であり、金利の低下・上昇局面で先行して買われたり、売られやすい傾向があることから、こちらも景気の先行指標と見られることがあります。
比較的、高配当な銘柄で構成されています。債券と似ている投資対象とも言えそうです。
高配当ETF
続いて、参考にしたETFの紹介です。
高配当あるいは好配当と名の付くものは一通り調べましたが、ポートフォリオ構築初期は下記5種類のETFの組入上位銘柄をチェックしました。(最近は横着して、VYMとHDVしか見てません…)
なお、下記以外の有名どころでいうと、SPYDは均等ウェイトのため組入上位をチェックする意味はないと判断し参考程度に、VIGに関しては、増配年数はどちらにしろ確認するのでチェック不要と判断しました。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
「FTSE High Dividend Yield Index」という指数に連動するETFで、米国の大型株で、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されています。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
「Morningstar Dividend Yield Focus Index」という指数に連動するETFで、財務状況が健全で、高配当な75銘柄で構成されています。
DHS(ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド)
「WisdomTree U.S. High Dividend Index」という指数に連動するETFで、配当利回りの高い銘柄で構成されています。
DVY(iシェアーズ 好配当株式 ETF)
「Dow Jones U.S. Select Dividend IndexSM」という指数に連動するETFで、過去5年間において配当の支払いがある、配当利回りの高い100銘柄で構成されています。
SDY(SPDR S&P 米国高配当株式ETF)
「S&P High Yield Dividend Aristocrats Index」という指数に連動するETFで、過去20年以上連続して増配を続けている、配当利回りの高い銘柄で構成されています。
組入上位トップ10
参考に、現在の各社HPから確認できるETF組入上位10銘柄をピックアップしてみたのが下の表です。
組入方針によって、けっこう違いが出ることが感じられると思います。
銘柄 | ダウ | VYM | HDV | DHS | DVY | SDY |
---|---|---|---|---|---|---|
JNJ | ○ | 1 | 2 | |||
XOM | △ | 2 | 1 | 1 | 6 | 7 |
JPM | ○ | 3 | ||||
PG | ○ | 4 | ||||
CVX | ○ | 5 | 3 | 3 | 10 | |
HD | ○ | 6 | ||||
PFE | △ | 7 | 2 | |||
LLY | ー | 8 | ||||
ABBV | ー | 9 | 4 | 5 | ||
KO | ○ | 10 | 8 | 6 | ||
VZ | ○ | 5 | 7 | |||
PM | △ | 6 | 4 | 7 | ||
MRK | ○ | 7 | 9 | |||
CSCO | ○ | 9 | ||||
PEP | ー | 10 | ||||
MO | △ | 8 | 1 | |||
BMY | ー | 10 | ||||
VLO | ー | 2 | ||||
IBM | ○ | 3 | 5 | |||
GILD | ー | 4 | ||||
OKE | ー | 5 | ||||
EIX | 公 | 8 | ||||
ETR | ー | 9 | ||||
IP | ー | 10 | ||||
BEN | ー | 1 | ||||
LEG | ー | 2 | ||||
NNN | ー | 3 | ||||
CAH | ー | 4 | ||||
WBA | ○ | 6 | ||||
FRT | ー | 8 | ||||
MMM | ○ | 9 |
ダウ平均銘柄かどうかの列も付記しています。
○印が現役NYダウ銘柄、△印は過去採用されていたことがある元NYダウ銘柄です。(ダウ輸送には「輸」印、ダウ公共には「公」印)
なお、この表は上位10位までしか確認していません。空欄はそのETFに組入が無いことではなく、10位までには入っていなかったことを表します。(例えば、VYMは400以上の銘柄数があり、下位まで確認すればたいていの銘柄は入っています)
ETFに頼らない銘柄探しも
虎の威を借りてばかりでもカッコ悪いなぁと思いまして、自分自身でも一応、銘柄探しをしています。
その上で、前述の指数・ETFによるリストアップとの突き合わせで、最終的な銘柄を決めています。
「この銘柄良さそう!」と思っても、高配当ETFに組み入れられていない、あるいは組入順位がとても低い、となると、なにかしらやばい理由があるはずですので、自分の調査不足に気づける、というわけです。
(その理由を突き止めることまではしないのですけどね 笑)
「自力で優良銘柄を見つける」と言っても、どうしていいかわからなかったのですが、「モトリーフール」というサイトに参考になる記事を発見し、これならがんばれば自分でもできるかも、と、その手法を取り入れています。
モトリーフール記事を参考にした方式
その手法とは、連続増配年数・フリーキャッシュフローマージン・Yield on Cost、という3つの指標で優良銘柄を探し出す方法です。
セクター毎に調査します。
S&P500採用銘柄の中から、まず増配年数とFCFマージンが一定以上の銘柄をピックアップします。
その上で、Yield on Cost(5年)が、より高い銘柄をそのセクターにおける優良銘柄とするやり方です。
Yield on Costが高いということは、長期保有することで配当が増えていく可能性が高いと考えられます。
また、増配年数とFCFマージンが高い数値であれば、今後も減配リスクが低く、増配を続けてくれる可能性も高いと考えられます。
他にも高配当株銘柄を選定するために確認すべき指標はあるのかもしれませんが(EPS? 配当性向?)、勉強不足でよくわかってないですし、あまり複雑にしすぎるとわたしの手には負えません。
この3つの指標で優良銘柄を洗い出す手法は、ギリギリわたしにもできそうで、実際に試してみると、ETF上位銘柄で洗い出した結果と比べて大きなハズレもないように感じました。
モトリーフールの日本語サイトは閉鎖してしまい、残念ながらわたしが参考にしていた記事はもう見れなくなってしまっています。
見よう見まねで試しているわたしのスクリーニングは、オリジナルのやり方と比べると精度は低いかもしれませんが、わたしにとっては充分な銘柄選定方法です。
MyPF組入銘柄の紹介
前章で説明した方法で選んだ、わたしの高配当株ポートフォリオ「My Blue-Chips」の18銘柄を紹介します。
18銘柄中、9銘柄が現役のNYダウ銘柄(○)、現在は除外されてしまったもの(△)も含めると、14銘柄が該当し、ポートフォリオの78%が「NYダウ級の銘柄」で構成されています。
情報技術セクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
○ | CSCO | 3.80% | 10年 | 1,4,7,10 |
ー | TXN | 3.20% | 16年 | 2,5,8,11 |
○ | IBM | 5.56% | 22年 | 3,6,9,12 |
シスコ・システムズ
設立は1984年、世界最大のネットワーク製品ベンダです。
ネットワーク用のハードウェア及びソフトウェアを開発・販売しています。近年はセキュリティやコラボレーション(Web会議等)にも力を入れているようです。
「ルータやスイッチと言えばシスコ」というくらい有名な企業ですね。
2009年にNYダウ銘柄に選出されています。
テキサス・インスツルメンツ
設立は1930年、半導体の開発・製造の世界大手です。
半導体は現代の生活では欠かせない電子機器たちに、なくてはならないものですね。同社は世界初のシリコン型トランジスタを製品化した歴史ある半導体メーカーです。
IBM
設立は1911年、世界最大規模のIT企業です。
ITサービス、コンサルティングの提供、ハードウェア、ソフトウェアの開発・販売と幅広く事業を展開しています。
「Big Blue」の愛称をもつIT業界の巨人。1960年代にはメインフレーム、1980年代にはPCの開発で成功し、他社を寄せ付けなかった大企業です。近年ではアップルやマイクロソフトの方が勢いがある感じですね。
1932年にNYダウ銘柄に選出されており、一度除外されましたが、1979年に再度選出されています。
ヘルスケアセクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
○ | MRK | 3.20% | 11年 | 1,4,7,10 |
ー | ABBV | 4.20% | 8年 | 2,5,8,11 |
△ | PFE | 3.66% | 11年 | 3,6,9,12 |
メルク
設立は1891年、世界的な医薬品会社です。
循環代謝病疾患、がん、感染症など幅広い治療分野の製薬事業を行なっており、医薬品業界では世界トップクラスの売上を誇ります。
製薬会社世界売上ランキング6位(2021年)。
正式な社名は「メルク・アンド・カンパニー」、北米以外では「MSD(Merck Sharp and Dohme)」という社名で事業を展開しています。同社は、設立が17世紀まで遡るドイツの化学・医薬品メーカー「メルク」のアメリカ拠点として創業され、戦争を経て独立した経緯があります。
1979年にNYダウ銘柄に選出されています。
アッヴィ
設立は2012年、バイオ製薬会社です。
免疫学や腫瘍学分野を中心に、医薬品の研究開発事業を行なっています。2020年に美容医薬品の「アラガン」を買収し、女性向け医薬品の研究開発も行なっています。
製薬会社世界売上ランキング3位(2021年)。
同社は1888年設立のアメリカ製薬会社「アボット・ラボラトリーズ」から2013年に分社独立し、新薬事業を継承した経緯を持ちます。
ファイザー
設立は1849年、世界最大手の製薬会社です。
製薬会社世界売上ランキング1位(2021年)。
以前から世界トップクラスの売上を誇る製薬会社でしたが、この1〜2年は特に、新型コロナウイルスワクチンが大きな売り上げを占めています。
2004年にNYダウ銘柄に選出されましたが、2020年に除外されました。
金融セクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
ー | USB | 4.76% | 11年 | 1,4,7,10 |
○ | JPM | 3.83% | 7年 | 2,5,8,11 |
ー | PRU | 5.60% | 13年 | 3,6,9,12 |
U.S.バンコープ
米国の大手地方銀行(の持株会社)です。
U.S.バンコープが保有する銀行「U.S.バンク」は、西部・中西部を中心に20を超える州で店舗を展開するアメリカ最大規模の地方銀行です。
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
米国最大の金融持株会社です。
これまでたくさんの買収、合併を行なっていますが、前身の企業で最も古いのはマンハッタン銀行(のちのチェース・マンハッタン銀行)で、その創業は1799年です。
世界各国で事業を展開しており、商業銀行「JPモルガン・チェース銀行」や投資銀行「JPモルガン」を保有しています。JPモルガン・チェース銀行は2011年10月にアメリカ最大の資産を有する銀行となっています。
1991年にNYダウ銘柄に選出されています。
プルデンシャル・ファイナンシャル
設立は1875年、米国最大手の保険会社です。
世界40ヵ国以上でサービスを展開しており、メットライフに次いで米国で二番目に規模の大きな生命保険会社です。
生活必需品セクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
○ | KO | 3.14% | 59年 | 1,4,7,10 |
○ | PG | 2.89% | 65年 | 2,5,8,11 |
△ | MO | 9.31% | 52年 | 1,4,7,10 |
△ | PM | 6.12% | 13年 | 1,4,7,10 |
コカ・コーラ
設立は1892年、世界最大の清涼飲料会社です。
コカ・コーラをはじめ、ファンタやスプライトなどの炭酸飲料、ミニッツメイドやジョージアコーヒーなどの非炭酸飲料を販売しています。
主な事業として濃縮原液を製造し、原液の供給を受けた各地のボトラーによって加工(≒瓶詰め)・販売する方式をとっており、世界各国で事業を展開、大半の売上は海外のもののようです。
1932年にNYダウ銘柄に選出されており、一度除外されましたが、1987年に再度選出されています。
プロクター・アンド・ギャンブル
設立は1837年、世界最大の日用品メーカーです。
P&G(ピーアンドジー)という略称のほうが馴染みがありますね。(ちなみに社名は、ローソク業者だったウィリアム・プロクターと石鹸業者だったジェームス・ギャンブルの2名の創業者からきています)
紙おむつのパンパース、シャンプーのパンテーン、ヴィダルサスーンなどなど、高いブランド力を誇る製品を多数、保有しています。高い収益性、優れたブランド戦略を持つ企業として知られています。
1932年にNYダウ銘柄に選出されています。
アルトリア・グループ
設立は1985年、世界最大のたばこ会社(持株会社)です。
世界的に有名なたばこブランド「Marlboro」を持っています。
同社の歴史を遡ると、19世紀後半、イギリスの煙草商フィリップ・モリスがロンドンで営んでいた1軒の煙草屋が起源です。
2003年に社名をフィリップ・モリス・カンパニーズからアルトリア・グループへ変更し、2008年にたばこ事業の国際部門を「フィリップ・モリス・インターナショナル」としてスピンオフしています。アルトリア(傘下のフィリップ・モリスUSA)は主に米国内のたばこ事業を展開しています。
1985年にNYダウ銘柄に選出されましたが、2008年に除外されました。
フィリップ・モリス・インターナショナル
設立は1900年、世界的なたばこ会社です。
前項のアルトリア・グループが米国内の事業であるのに対し、フィリップ・モリス・インターナショナルは米国外での事業となっています。
スピンオフ後のフィリップ・モリス・インターナショナルとしてはNYダウ銘柄に選出されたことはありませんが、スピンオフ前のアルトリアも含めると、2008年までNYダウ銘柄でした。
一般消費財・サービスセクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
○ | MCD | 2.39% | 20年 | 3,6,9,12 |
マクドナルド
ファーストフードチェーン店を世界的に展開するレストラン運営会社です。
マクドナルド兄弟がハンバーガー店を開業したのは1940年。後に経営権を獲得するレイ・クロックがフランチャイズ化を推進、同社の設立と1号店オープンは1955年のことです。
現在は世界100ヵ国以上・4万を超える店舗があり、フランチャイズ・モデルの先駆者としても知られています。直営店の売上の他、フランチャイズ店のロイヤリティ料とリース料が売上の半分以上を占めており、不動産業の側面も持っています。
1985年にNYダウ銘柄に選出されています。
通信サービスセクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
△ | T | 7.24% | 0年 | 2,5,8,11 |
○ | VZ | 6.87% | 17年 | 2,5,8,11 |
AT&T
設立は1983年、米国最大手の通信事業を有する持株会社です。
起源を遡ると、電話の発明で知られるグラハム・ベルが1877年に創業した「ベル電話会社」が前身です。
買収と会社分割の歴史があり、現在のAT&Tは、1984年1月に当時のAT&Tから分割された地域ベル電話会社7社のうちの一つ「サウスウェスタン・ベル(のちのSBCコミュニケーションズ)」が、2005年にAT&Tを買収し社名変更したものです。
会社の変遷に伴って事業内容も多角化・変化してきましたが、現在は無線通信事業が主で、米国第3位の無線通信事業会社です。
「アメリカン・テレフォン・アンド・テレグラフ・カンパニー」という社名だった頃からNYダウに採用されていました。1999年にはSBCコミュニケーションズとしてNYダウ銘柄に選出されましたが、2015年に除外されました。
ベライゾン・コミュニケーションズ
設立は1983年、米国最大手の通信事業会社です。
前身は1984年1月のAT&T分割7社、地域ベル電話会社の一つ「ベル・アトランティック」です。2000年に通信会社GTEを買収し、新社名をベライゾン・コミュニケーションズとしたものです。
米国加入者数第1位の携帯事業者「ベイライゾン・ワイヤレス」を擁する、米国最大の無線通信会社です。
2004年にNYダウ銘柄に選出されています。
エネルギーセクター
NYダウ | ティッカー | 配当利回り | 増配年数 | 配当月 |
---|---|---|---|---|
○ | CVX | 3.95% | 34年 | 3,6,9,12 |
△ | XOM | 4.03% | 19年 | 3,6,9,12 |
シェブロン
設立は1879年、スーパーメジャー6社に数えられる世界最大手の石油関連企業です。
設立当時の社名は「パシフィック・コースト・オイル」で、ロックフェラーが創業したスタンダード・オイルに買収されるが、1911年、独占禁止法により34社に分割され、「スタンダード・オイル・オブ・カルフォルニア」となります。セブン・シスターズ(世界の石油生産を独占した7社)に数えられていました。
その後、同じくセブン・シスターズだったガルフ石油、テキサコを買収し、社名も現在のシェブロンになります。
スタンダード・オイル時代からNYダウ銘柄に選出されており、一度除外されましたが、2008年に再度選出されています。
エクソン・モービル
設立は1999年、スーパーメジャー6社に数えられる世界最大手の石油関連企業です。
前身はセブン・シスターズに数えられていた「スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(のちのエクソン)」と「スタンダード・オイル・オブ・ニューヨーク(のちのモービル)」であり、起源はスタンダード・オイルをロックフェラーが創業した1870年まで遡ります。1999年にエクソンとモービルが合併し、エクソン・モービルとなりました。
現在は世界の石油生産をほぼ独占している企業を、セブン・シスターズ(7社)ではなく、スーパーメジャー(6社)と呼び、その1社に数えられています。
スタンダード・オイル時代からNYダウ銘柄に選出されていましたが、2020年に除外されました。
以上の18銘柄が、わたしのポートフォリオ組入銘柄です。
こうして眺めてみると、100年近い歴史を持つ大企業ばかり。このような会社の株主になっているかと思うと、恐縮します。これからもずっと保有していきたいです。
銘柄入替への備え
素人なりに一生懸命調べて、吟味して、取捨選択して、ようやく固まったポートフォリオなので、現在の18銘柄はとても気に入っています。
しかし、この先どんな未来が待ち受けているかは誰にもわかりません。
銘柄を入れ替えたり、ポートフォリオを再構築しなければならない時も、来るかもしれません。
どんな時に入れ替えるか
配当目的のポートフォリオですから、半永久的に配当金を運んできてくれることを期待しています。
銘柄を入れ替えなければならない時というのは、その銘柄が今後安定した配当を出してもらえないと判断した時です。
具体的には減配・無配転落です。
たった一度の減配で即入れ替えをするつもりはありません。
減配となった理由次第でもありますし、その後また増配が続くことが期待でき、その銘柄が信頼できると考えているうちは、持ち続けるつもりです。
一生銘柄入替をせずに運用できれば最高ですが、未来のことは誰にもわかりませんし、合併や分社化も珍しくないですから、ポートフォリオ運用においては銘柄の調整は避けて通れないと思っています。
幸い、銘柄探しを頑張ったおかげで、今すぐ入れ替えても良いくらいの優良銘柄はいくつかストックされています。
入替候補の銘柄を紹介
情報技術セクターだと、ブロードコム[AVGO]。大手の半導体関連メーカーです。近年ではソフトウェア会社を買収したりと多角化も取り組んでいるようです。
シスコ・システムズや同じく半導体のテキサス・インスツルメンツと入れ替えても遜色ない、有望な高配当銘柄です。
配当利回りに目をつぶれば、オートマチック・データ・プロセシング[ADP]も良いです。
ヘルスケアセクターは候補がたくさんあります。ジョンソン&ジョンソン[JNJ]、アムジェン[AMGN]、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ[BMY]など。
どれも安心して長期保有できる優良銘柄だと思います。
金融セクターは比較的高配当銘柄が多いと感じますが、知識不足で手を出すのが怖いところはありますね。
その中でも、投資銀行のモルガン・スタンレー[MS]は、JPモルガンと匹敵するくらいの優良銘柄です。
あとは、やや配当利回りは物足りないですが、ゴールドマン・サックス・グループ[GS]やバンク・オブ・アメリカ[BAC]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]といったあたりはNYダウ銘柄ということもあって、保有しやすいように感じます。
生活必需品セクターでは、飲料・スナック関係でペプシコ[PEP]やゼネラル・ミルズ[GIS]、小売業でNYダウ銘柄のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]も良いですね。
コカ・コーラやマクドナルド、P&Gの存在が大き過ぎてポートフォリオには組み入れていませんが、どれも保有したくなる銘柄です。
一方、セクターによっては代替銘柄の当てがありません。
タバコ/通信/エネルギー、高配当御三家の銘柄を入れ替えなければならなくなったら、困ってしまいそうです。
入替候補の銘柄が全くないわけではありませんが、現在の銘柄の唯一無二感と言いますか、格の違いと言いますか、いじったらポートフォリオが破綻しそうな気がします。
これまでの入替履歴
わたしのポートフォリオはまだ運用して間もないので、本格的な銘柄入替というのは経験したことがありません。
構築当初は30銘柄くらい選んでいて、そこから銘柄数を絞っていく中で除外したものはあります。
前述のPEPやGIS、JNJもそうですし、CATやMMM、UPSといった資本財セクターの銘柄。あとはDUKやPPLといった公益セクターの銘柄や、OXYやOKEのエネルギーセクターの銘柄。
いったん購入したのですが、手放しました。
その過程で、TXNはOKEとの入れ替えで組み入れました。PMは一度手放したあと、OXYとの入れ替えで再度組み入れました。試行錯誤を経て、18銘柄まで絞りました。
現在の18銘柄の形でポートフォリオが固まった後の入れ替えでいうと、WFCをPRUと入れ替えました。この頃はコロナ・ショック真っ盛りで、混乱していたのを覚えています。
それ以降は、銘柄構成は変わっていません。
Tの減配があったときは迷いましたが、継続保有で決心しました。
まとめ
この記事では、わたしの高配当株ポートフォリオにおける、銘柄選定や銘柄入替に関する運用方法や方針について書きました。
と言っても、結局ど素人なので、運用も何も、日々手探りでやってる感じです。
それでも、始めたばかりの頃よりは安定して、落ち着いて運用できるようになったと感じています。
始めたばかりの、汗をかきながら試行錯誤する日々も楽しかったですけどね。
いったん確立したと考えてはいますが、手法やポートフォリオの構成は、今後変わるかもしれません。
投資というのは、そういうものですからね。
でもまぁ、よほどのことがない限り、今のやり方を淡々と続けるつもりです。
銘柄でいうと、公益セクターと資本財セクターには、魅力的な銘柄がけっこうあるんですよね。
資本財でいうと、CAT, MMM, WM, UPS, UNPなど。
公益だと、D, DUK, NEEなど。
ポートフォリオ検討初期は、ダウ輸送平均20銘柄、公共平均15銘柄も参考にしていて、上記のいくつかは組み入れ対象にしていました。
ポートフォリオを固めていく試行錯誤の過程の中で、これらのセクターの銘柄は組み入れないことに決めました。
もともとダウの犬をベースに始めたことなので、そういう運命だったのかもしれません。
諦めるのはもったいない銘柄もあるので、現在運用中の高配当株ポートフォリオとは別に、オルタナティブ投資の一環として、セクター分類ではなく、例えば「インフラ系」みたいな括りで新しいポートフォリオを組むのもいいかなぁ、などと妄想しています。