こんにちは、こたろーです。
資産形成には「長期・分散・積立」がおすすめです。
それを実践するために何に投資すべきか? 誰にでもできるオススメは「インデックス・ファンドの積立」です。
具体的にお勧めできる6つの投資信託を実際に積み立てしてみながら、運用状況を報告したり、投資信託選びのヒントを紹介していくコーナーです。
「毎日100円積立」の実験にエントリーした投資信託は、以下の6種類です。
2021年の運用実績
2021年が終わりました。
1月1日スタートで積立設定をした「毎日100円積立」の実験も1年が経過しました。2021年の結果を見てみたいと思います。
評価額
2021年1月1日から毎日100円の積立設定を開始しました。365日が経過した時点での状況をまとめます。
評価額、損益率は以下の図表の通りでした。
ファンド | 評価額 | 評価損益率 |
---|---|---|
Slim 米国(S&P500) | ¥27,971 | 19.53% |
Slim 全世界(オルカン) | ¥24,948 | 13.40% |
楽天・全米(VTI) | ¥27,186 | 17.18% |
楽天・全世界(VT) | ¥26,107 | 12.53% |
iFree NYダウ | ¥26,724 | 14.21% |
iFreeNEXT NAS100 | ¥28,363 | 21.21% |
推移
年初からの評価損益率の推移を比較した折れ線グラフです。
投資信託選びのヒント
今回は、1年の振り返りとしてランキング形式で結果を見てみます。
投資信託は何十年と積立を続けるような利用方法をする商品ですから、比較検討をする際は単年で見ない方が良いと思いますが、まぁ、この実験は1年目ですので。。。
ランキング
評価額ランキング
順位 | ファンド | 評価額 | 連動指数 |
---|---|---|---|
1位 | iFreeNEXT NAS100 | ¥28,363 | NASDAQ100 |
2位 | Slim 米国(S&P500) | ¥27,971 | S&P500 |
3位 | 楽天・全米(VTI) | ¥27,186 | VTI(ETF) |
4位 | iFree NYダウ | ¥26,724 | NYダウ |
5位 | 楽天・全世界(VT) | ¥26,107 | VT(ETF) |
6位 | Slim 全世界(オルカン) | ¥24,948 | ACWI |
だいたい予想通りの結果ですが、オルカンがちょっと違和感ありますね。楽天VTと同じくらいの結果になるはずだったのです。
これは、ファンド休業日の影響と思われます。
元本が違うのです。こちらの表をご覧ください。
ファンド | 取得額 | 積立回数 |
---|---|---|
iFreeNEXT NAS100 | ¥23,400 | 234回 |
Slim 米国(S&P500) | ¥23,400 | 234回 |
楽天・全米(VTI) | ¥23,200 | 232回 |
iFree NYダウ | ¥23,400 | 234回 |
楽天・全世界(VT) | ¥23,200 | 232回 |
Slim 全世界(オルカン) | ¥22,000 | 220回 |
毎日積立の場合、ファンド休業日には注文が実行されません。
一般的な積立方法である「毎月積立」だと、月に1回必ず注文され、購入できない月などということは発生しませんが、「毎日積立」だと少し事情が異なるようです。
証券会社やファンドの種類によっても扱いが異なるかもしれませんが、やってみたら上表のような結果となりました。
2021年の積立結果を見てみると、オルカンだけ他のファンドと比べて12〜14日分も買い付けが少ない状態でした。
この状態で評価額によるランキングは、オルカンに不利ですね。
評価損益率ランキング
というわけで、よりフェアに順位を見られるよう、評価損益率のランキングです。
順位 | ファンド | 評価損益率 | 連動指数 |
---|---|---|---|
1位 | iFreeNEXT NAS100 | 21.21% | NASDAQ100 |
2位 | Slim 米国(S&P500) | 19.53% | S&P500 |
3位 | 楽天・全米(VTI) | 17.18% | VTI(ETF) |
4位 | iFree NYダウ | 14.21% | NYダウ |
5位 | Slim 全世界(オルカン) | 13.40% | ACWI |
6位 | 楽天・全世界(VT) | 12.53% | VT(ETF) |
これで見ると、違和感のない結果ですね。
2022年も実験を継続します
2021年は、2020年に続いて米国株投資は誰でも利益が出せる「イージーモード」とか「ボーナスステージ」などと言われていました。
確かにこの2年間は株高でした。
ただ積立をしているだけで、この実験の結果のように年間で10%〜20%もの利益が得られました。投資先をある程度アバウトに選んでも、です。
しかし、2022年、年明けから様相が変化してきたかもしれません。
2021年後半はFRBのテーパリング開始時期が注目されていましたが、年末から年始にかけては、金利引き上げ時期について、そして、QT(量的引き締め)について、予想より前倒しされるとの観測が加熱しました。
株価にも影響が出ています。
グロース株からバリュー株へと、トレンドが移行するという人もいます。
この2年、NASDAQ100は強かったですが、果たしてどのような展開になるでしょうか。
今年もこの100円積立実験を続けながら、見ていきたいと思います。
このように市場動向を追い続けるのは投資初心者にはハードルが高いと思いますので、資産形成としておすすめなのはやっぱり、信頼できるお気に入りの指数に連動した投資信託を、相場が良い時も悪い時も変わらず淡々と買い続け持ち続ける、「長期・分散・積立」投資ですね。