こんにちは、こたろーです。
資産形成には「長期・分散・積立」がおすすめです。
それを実践するために何に投資すべきか? 誰にでもできるオススメは「インデックス・ファンドの積立」です。
具体的にお勧めできる6つの投資信託を実際に積み立てしてみながら、運用状況を報告したり、投資信託選びのヒントを紹介していくコーナーです。
「毎日100円積立」の実験にエントリーした投資信託は、以下の6種類です。
今月の運用実績
評価額
2021年1月1日から毎日100円の積立設定を開始しました。345日が経過した時点での状況をまとめます。
現在の評価額は以下の図表の通りです。
ファンド | 評価額 | 損益率 |
---|---|---|
Slim 米国(S&P500) | ¥25,723 | 15.87% |
Slim 全世界(オルカン) | ¥23,208 | 10.51% |
楽天・全米(VTI) | ¥25,063 | 13.92% |
楽天・全世界(VT) | ¥24,119 | 9.63% |
iFree NYダウ | ¥24,717 | 11.34% |
iFreeNEXT NAS100 | ¥26,228 | 18.14% |
推移
年初からの評価損益率の推移を比較した折れ線グラフです。
オミクロン変異株のニュースで下落、不安定な相場が続いています。
投資信託選びのヒント
今月は「標準偏差(リスク)」と「シャープレシオ」を紹介します。
投資信託を選ぶ際、何を基準に判断すればよいか迷うと思いますが、その際の指標の一つになるものです。
投資は、リスクとリターンのバランスが大事です。
リスクの取り過ぎだと、何かの拍子に資産を大きく減らしてしまう可能性がありますし、かといってリスクを取らな過ぎても利益が低くなり、充分なリターンに到達するまで多くの年月を必要とします。
どの程度リスクをとりにいくか?というのは、投資をする上で尽きない悩みです。
検討している投資信託がどれくらいのリスクを持つファンドなのか、リスクに見合ったリターンが得られるのか、といったことを見る数値を紹介します。あくまで過去の実績で未来を保証するものではありませんが、参考になると思います。
なお、数値はモーニングスターを参照して調べました。
投資信託の「標準偏差(リスク)」
ファンド | 標準偏差(リスク) 1年 | 標準偏差(リスク) 3年 |
---|---|---|
Slim 米国(S&P500) | 9.14 | 18.32 |
Slim 全世界(オルカン) | 8.37 | 18.37 |
楽天・全米(VTI) | 8.87 | 19.11 |
楽天・全世界(VT) | 8.68 | 18.32 |
iFree NYダウ | 10.76 | 19.37 |
iFreeNEXT NAS100 | 12.78 | 19.57 |
積立実験にエントリーした6ファンドの標準偏差を調べてみました。
なお、3年の数値は年率で計算したものです。直近1年と比較して大きくなっているのは、コロナ・ショックの暴落が影響していると思われます。
この記事の前半に掲載した評価額の推移グラフとも見比べてみてください。
他と比較して変動の大きかったNYダウやNASDAQ100の標準偏差が高い数値になっているのがわかると思います。
この数値は「リスク」とも呼ばれます。怖いイメージを与える言葉かもしれませんが、「危険度」ではなく、「ぶれ幅の大きさ」のことです。確かに損失の可能性も高いのですが同時に、高いリターンを得られる可能性があることも意味します。
もし全く同じリターンが得られる二つのファンドがあったとしたら、標準偏差(リスク、ぶれ幅)の小さい方が安心して保有できますね。
投資信託の「シャープレシオ」
ファンド | シャープレシオ 1年 | シャープレシオ 3年 |
---|---|---|
Slim 米国(S&P500) | 4.57 | 1.15 |
Slim 全世界(オルカン) | 3.78 | 0.92 |
楽天・全米(VTI) | 4.52 | 1.10 |
楽天・全世界(VT) | 3.57 | 0.89 |
iFree NYダウ | 2.82 | 0.69 |
iFreeNEXT NAS100 | 3.65 | 1.72 |
シャープレシオについても6ファンドの値を調べてみました。
ぶれ幅(標準偏差)が比較的大きい割にはリターンが劣る結果になったNYダウのシャープレシオは低いですね。推移グラフとも見比べてみてください。
この数値を見ると、S&P500やVTIといった人気のある鉄板ファンドの優秀さがわかりますね。
ただ、切り取る時期によって数値は変わるでしょうし、未来は誰にもわかりませんから、あくまで参考にする数値として考えて、固執し過ぎない方が良いかもしれません。
数値はこうなっているけど、やっぱり米国株集中は怖いから全世界株投資が良い、心穏やかに積立が続けられる、という人もいるでしょうし、それも一つの正解だと思います。