こんにちは、こたろーです。
資産形成には「長期・分散・積立」がおすすめです。
それを実践するために何に投資すべきか? 選択肢はたくさんありますが、誰にでもできるオススメは「インデックス・ファンドの積立」です。
具体的にお勧めできる6つの投資信託を実際に積み立てしてみながら、運用状況を報告したり、投資信託選びのヒントを紹介していくコーナーです。
「毎日100円積立」の実験にエントリーした投資信託は、以下の6種類です。
今月の運用実績
評価額
2021年1月1日から毎日100円の積立設定を開始しました。225日が経過しました。営業日だと150日が経過しました。
現在の評価額は以下の図表の通りです。
ファンド | 評価額 | 損益率 |
---|---|---|
Slim S&P500 | ¥16,108 | 12.64% |
Slim 全世界 | ¥15,018 | 9.62% |
楽天・全米 | ¥15,975 | 11.71% |
楽天・全世界 | ¥15,584 | 8.98% |
iFree NYダウ | ¥15,839 | 10.76% |
iFreeN. NAS100 | ¥16,208 | 13.34% |
この1ヶ月はどのファンドも勢いよく伸びてきました。
推移
年初からの評価損益率の推移を比較した折れ線グラフです。
これを見ると、本当に今年は(今年も)株高の年だとよくわかります。
「米国株式の年率リターンは6%〜7%くらい見込める」といった情報を見かけることがありますが、今年は8月時点でどのファンドも10%前後ですから、普段の倍くらいのパフォーマンスということですよね。
すごい。
投資信託選びのヒント
今月は情報提供ではなくて、最近思うことを書きます。
「レバナス」について(レバレッジ投資について)
皆さん、「レバナス」ってご存知ですか?
茄子やレバーを連想する方もいそうですが、最近人気急上昇の投資信託の通称です。正式なファンド名は「iFreeレバレッジ NASDAQ100」です。
NASDAQ100指数の2倍相当の値動きをするレバレッジ商品です。
この投資信託が最近話題になることが多く、「積立はじめました!」とか「ナン百万円一括購入しました!」とか、Twitterや掲示板でよく見かけるようになりました。
わたし自身も好きな投資信託の一つで、投資を始めた初期の頃から積立をしているファンドです。
自分もお世話になっているファンドで、人気が出るのは嬉しいことでもあるのですが、ちょっと過熱気味な印象を受けています。みんなが「レバナス買います!」って感じに違和感。。。
S&P500や全米株式、全世界株式は万人におすすめできるように思ってますが、レバナスって。。。(未来のことは誰にもわからないという意味では大差ないのかもしれませんが)
わたし自身、サテライト投資としてこのファンドの積立をしようと決めた時は、結構ドキドキしたというか、レバレッジ商品ということでそういったスリルを味わうこともちょっぴり目的に含まれていたのかもしれませんが、刺激のある商品と思います。みんなが買うようなものだろうか、、、と感じちゃうんですよね。
レバナス以外のレバレッジのかかったETFなんかも、同様です。
投資は自己責任、ご自身の判断と覚悟で投資されることにとやかく言うものではないかもしれませんが、「投資歴何十年」というベテランの方ならともかく、「最近投資始めました。レバナス買います!」みたいな人が多い印象。いや、別に悪くない選択肢だとは思うけども。。。もし何かあっても、若くてこの先何十年もあればやり直しもきくだろうけども。。。
投資信託選びは慎重に
この記事の積立実験にエントリーしている「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」は、レバナスと同じ大和アセットマネジメントさんの商品で、レバレッジはかかっていない(普通の)NASDAQ100連動ファンドです。ETFの「QQQ」もそうですね。
普通のNASDAQ100連動でも、かなり上下が激しくて投資初心者にはおすすめしづらい商品と感じるのですが、レバナスはその2倍の値動きです。激しいです。
前掲したリターン推移のグラフで、NAS100は損益が半分くらいになっている時期があります(2月⇨3月、4月⇨5月)が、レバナスだったら2倍下がるわけで損益ほぼゼロまで下がるはずです。その分、上がる時も2倍、という魅力があるわけです。
上がれば嬉しくなってしまいますが、下落相場で勢いよく資産が減っていくのを目の当たりにして、耐えられるかどうか。。。
「3倍レバレッジは危険だけど2倍なら大丈夫」といった意見や、「レバレッジといっても追証(追加保証金)が発生するわけじゃないから安全」といった意見も、見かけます。まぁ、他のレバレッジ商品と比べれば、危険ではないのかもしれません。
そして究極の安心材料は「NASDAQ100は右肩上がりだから心配ない。インデックス投資と同じだ」といった意見もあります。まぁ、そうかもしれませんが。。。どうなんですかね?
いずれにしろ、投資信託の積立と言うのは10年20年、それ以上の長い期間連れ添っていくものです。一時的に大好きになったけど熱愛期間が過ぎたら冷めちゃった、などと、新しい出会いと別れを繰り返すようなことは避けたいもの。数ヶ月〜数年のスパンではなく、もっと長い目で見て、それでもずっと付き合っていける相手を選びたいものです。
誰にだって(ファンドにも)、調子の良い時もあれば悪い時もあります。「この投資信託なら、それも含めて受け入れられる」と思えるようなものを、よく調べて吟味して、自身で納得して決めたいですね。