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【米国高配当株】素材セクターの銘柄をピックアップ[2022年版]

配当戦略と銘柄探し
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こんにちは、こたろーです。

投資信託の積立と高配当株投資のハイブリッドで資産形成に取り組んでいます。

この記事では、素材セクターの高配当株について見ていきます。

わたしが実践している高配当株投資のポートフォリオでは素材セクターの銘柄は採用していないのですが、今後どうなるかわかりませんし、採用銘柄の他セクターと同様に銘柄チェックはしています。

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銘柄選定の考え方・手順

20年かけて配当金を増やし、月10万円の不労所得を実現するマネーマシンを構築するプランなのですが、問題は途中で「減配・無配」が発生してしまうことです。

そのため、なるべく増配を続けてくれそうな銘柄でポートフォリオを組む必要があります。

また、ポートフォリオ構成銘柄の中で万が一減配などが発生し、銘柄入替をせざるを得ない場合に備えて、入替候補の銘柄も準備したいと考えています。

配当利回りだけ見て、高配当の銘柄ばかり選ぶのは危険です。

わたしは難しい企業分析などはできませんので、「増配を続けてくれる(そして、利回り・増配率がなるべく高い)」銘柄の条件として、シンプルに以下の数値を基準に銘柄を選抜しています。

【My Blue-Chips】候補銘柄選定の指標
  • 連続増配年数
  • Yield on Cost
  • フリーキャッシュフロー・マージン

また、上記の数値以外でも、「NYダウに採用されている」などのように、高い評価を受けている銘柄は優先順位を上げる考えです。

S&P500採用銘柄から候補をピックアップ

候補はS&P500指数を構成する銘柄から選ぶことにします。

今回は、素材セクターを対象にします。

以下の手順で対象銘柄を絞り込んでいきました。

(1)スクリーニングの元データを準備

「IVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)」の2022/8/12付で組入銘柄をブラックロック社Webサイトからダウンロードしました。

素材セクターの銘柄は、28銘柄ありました。

(2)条件で絞り込み、必要な数値の調査

ここからは、わたしが利用しているWebサイト「Seeking Alpha」のMy Portfolio機能を利用します。

【My Blue-Chips】銘柄の絞り込み手順
  1. 素材セクター28銘柄でMy Portfolioを作成します。
  2. 「連続増配年数(Years of Growth)」の値で並び替え、一定年数以上の銘柄に絞り込みます。
    ▶︎ 今回は10年以上とし、9銘柄が残りました。
  3. さらに、配当利回り(Yield FWD)もある程度以上欲しいので、一定以上で絞り込みます。
    ▶︎ 2.0%以上としたいところでしたが、半分以上脱落してしまうため、1.0%以上としました。(ALBが脱落)
  4. 候補に残った8銘柄の「FCF Margin」と「3 Year Yield on Cost」、「5 Year Yield on Cost」を確認します。

上記をSeeking Alphaを活用して調査し、表計算ソフトにコピペしました。

(3)検討対象のピックアップ完了

候補に残った銘柄は以下でした。

ティッカー銘柄名Years of Growth
(増配年数)
配当利回り
(Yield FWD)
APDAir Products & Chemicals39 Years2.39%
PKGPackaging Corp Of America11 Years3.47%
EMNEastman Chemical12 Years3.00%
NUENucor48 Years1.40%
AVYAvery Dennison11 Years1.48%
PPGPPG Industries49 Years1.83%
IFFInternational Flavors & Fragrances19 Years2.61%
ECLEcolab25 Years1.17%

ピックアップ銘柄から採用候補を選抜

さて、ここからは少し細かく見ていきます。

ティッカー3 year
YoC
5 year
YoC
FCF
Margin
配当支払
APD2.72%4.32%0.05%2,5,8,11月
PKG4.19%3.95%4.86%1,4,7,10月
EMN4.42%3.57%15.97%1,4,7,10月
NUE3.80%3.44%11.50%2,5,8,11月
AVY2.47%3.00%5.60%3,6,9,12月
PPG2.11%2.37%3.06%3,6,9,12月
IFF2.66%2.33%2.37%1,4,7,10月
ECL0.97%1.55%6.80%1,4,7,10月

「Yield on Cost」で比較

この表は「5 year YoC(Yield on Cost)」の高い順に並べています。

長期保有で配当を期待するので、わたしはこの「Yield on Cost(購入価格に対する配当利回り)」が高い銘柄を優良銘柄と考えるようにしています。

なので、この表の上位から採用銘柄を選んでいけば良いわけですが、将来的にずっと配当を払い続けてくれるかどうかの指標として、フリーキャッシュフロー・マージンも確認します。

「フリーキャッシュフロー・マージン」もチェック

連続増配年数がある一定以上なので、その実績は頼りになる一つの指標ですがあくまで過去の話です。

今後どうなのか?という観点で「FCF Margin」が低すぎる銘柄は心配です。

ある程度の水準でふるいにかけたいところですが、全体的に低めだったので、今回は絞り込むのはやめました。

高配当ETFへの組入状況

高配当ETFとして有名なVYMとHDVの構成銘柄との突き合わせも見ておきます。

下の表は、VYM組入銘柄(2022/7/31付、全443)とHDV組入銘柄(2022/8/12付、全81)の中に、今回ピックアップした銘柄が含まれているか、含まれている場合はその組入比率と順位を調べたものです。

おまけで、NYダウ採用銘柄かどうかも付記しました。

銘柄VYM
比率(順位)
HDV
比率(順位)
【参考】
NYダウ
APD0.39%(67位)
PKG0.09%(167位)
EMN0.09%(171位)
NUE0.26%(93位)
AVY
PPG0.19%(52位)
IFF0.23%(103位)
ECL

全体的に苦戦している印象ですね。

ちなみにHDVに含まれる素材セクターは3銘柄のみで、表内のPPG以外だと、AMCRとSCCOがありました。

SCCO(Southern Copper)はS&P500に含まれていないので、今回の調査対象にはならなかった銘柄ですね。VYMの276位にも入っていました。配当利回りは10%近くあるようです。

その他の銘柄では、NYダウ銘柄であるDowがVYMの87位に入っています。

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2022年版【My Blue-Chips】素材セクターの候補銘柄

わたしの配当ポートフォリオ「My Blue-Chips」は、毎月配当であることも銘柄構成の条件にしています。

配当支払月毎に、候補銘柄を見ていきます。

配当支払月:1, 4, 7, 10月の銘柄

以下の4銘柄が候補に残りました。

  • [PKG]Packaging Corp Of America
  • [EMN]Eastman Chemical
  • [IFF]International Flavors & Fragrances
  • [ECL]Ecolab

正直、わたしはあまり知らない銘柄ばかりです…。

【素材セクター】1,4,7,10月の候補銘柄
ティッカー銘柄名増配年数配当利回り
PKGPackaging Corp Of America11 Years3.47%
EMNEastman Chemical12 Years3.00%
IFFInternational Flavors & Fragrances19 Years2.61%
ECLEcolab25 Years1.17%

配当支払月:2, 5, 8, 11月の銘柄

以下の2銘柄が候補に残りました。

  • [APD]Air Products & Chemicals
  • [NUE]Nucor

どちらも候補として検討をしたことのある銘柄です。

増配年数が長く、わたしのような素人でも聞いたことのある銘柄ですから、素材セクターの高配当株としては、有名どころと言っても良いのではないでしょうか。

【素材セクター】2,5,8,11月の候補銘柄
ティッカー銘柄名増配年数配当利回り
APDAir Products & Chemicals39 Years2.39%
NUENucor48 Years1.40%

配当支払月:3, 6, 9, 12月の銘柄

以下の2柄が候補になりました。

  • [AVY]Avery Dennison
  • [PPG]PPG Industries

どちらも聞いたことのない銘柄でした。

PPGの増配49年はすごいですね。

【素材セクター】3,6,9,12月の候補銘柄
ティッカー銘柄名増配年数配当利回り
AVYAvery Dennison11 Years1.48%
PPGPPG Industries49 Years1.83%
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まとめ

今回は素材セクターの銘柄を調査しました。

現在わたしのポートフォリオには組み入れていないセクターですが、今回調査してピックアップした銘柄も、積極的に組み入れたいと思えるものではありませんでした。

率直に言って、候補銘柄とは呼べず、次点止まり、といった印象です。

わたしが勉強不足なだけではありますが、あまり聞いたことのない銘柄が多く、検討したことがあったのは、APDとNUEくらいでしたね。

あと、候補には残りませんでしたが、AMCRやDOWは、組入候補として考えても良い銘柄だと感じます。今回は増配年数が途切れているため、ピックアップされませんでしたが…。

素材セクターは、景気敏感なこともあって、おそらくポートフォリオに組み入れることはないだろうと考えていますが、事業内容が特徴ある企業も多いので調べていても面白いですね。

皆さんにも少しでも参考になれば幸いです。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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ご訪問ありがとうございます
ブログ管理人
こたろー

40代から米国株投資を始めました。
投資信託と高配当株のハイブリッドで資産形成に取り組んでいます。

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