わたしの保有銘柄の一つ、AT&Tの株価が4%超の下落。何事かと思ったら分社化の詳細を報じるニュースが出ていました。2/1のことです。
覚悟していたこととはいえ、減配に関することも。
毎週土曜は高配当株ポートフォリオの買い増し記事を投稿しているのですが、今週は約定無しだったので、AT&Tのニュースについて調べたことを書きます。
AT&T、メディア事業を分離
メディア事業(ワーナーメディア)の分離
AT&T傘下のメディア事業部門「ワーナーメディア」を切り離して、メディア大手「ディスカバリー」と統合する、というもの。
このワーナーメディアは、映画・テレビ・ケーブル事業を展開しています。映画の「ワーナー・ブラザース」は日本でも知っている人が多いですね。
2018年にAT&Tがタイム・ワーナー社を買収し名称変更したのが、現在のワーナーメディアです。
映画以外にもCNNやHBOなどのテレビ向け事業なども行っています。
こういったメディア事業を展開する部門「ワーナーメディア」を分離する、ということです。
タイム・ワーナー社よりも前に、AT&Tは2015年に買収したディレクTVを2021年に売却したりもしています。
AT&Tはメディア事業からの撤退ということになるわけですが、2018年のタイム・ワーナー社の買収は約9兆円かかったと言われており、その負債が市場からネガティブに受け取られている状況です。
株式は?配当金は?
ワーナーメディアを分離し、ディスカバリーと統合、新会社「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」を設立する計画は昨年の5月に報じられていましたが、今回その詳細が公表されたようです。
新会社の株式付与
AT&Tの株主は、AT&T株1株あたり約0.24株のワーナー・ブラザース・ディスカバリー株を付与されるとのこと。
正直、あんまり欲しくはないです…。
過去の経験上、おそらく特定口座ではなく、一般口座へ入庫されると思いますので、ちょっとめんどくさいですね。。。
配当金は1株あたり1.11ドルに
配当金に関しては、「1株あたり1.11ドル」となることが発表されています。
現在、3ヶ月毎に0.52ドル、つまり年間2.08ドルです。
「−46.6%の減配」ということです。
いや、覚悟はしていたんですよ、半分くらいになっちゃうかなって。
本当にほぼ半分。わかっていたこととはいえ、悲しいですね…。
わたしの投資方針
わたしのポートフォリオは、連続増配株で構成しています。
ここまでの減配があると、銘柄入替を検討する必要があるレベルです。
もともとAT&Tは配当利回りも高く、ポートフォリオ全体へのインパクトが最も大きい銘柄の一つです。
……とは思っているのですが、とりあえずは様子見します。すぐには銘柄入替しない予定です。
理由は二つあって、
一つは、入替候補となる銘柄が見当たらない、という状況があります。
AT&Tに負けないくらいの高配当な優良銘柄で、2, 5, 8, 11月に配当支払いがある、通信セクターの銘柄なんて、もう一つの保有銘柄ベライゾン[VZ]くらいしか存在しないので、入れ替えたくても代わりがないのです。
もう一つは、減配後の配当利回り4.5%でも充分な高配当と言えること、です。
連続増配は途切れてしまっていますが、それを除けば、通信最大手の歴史ある大企業です。利回り4.5%の高配当銘柄として保有するのは悪くないと感じます。
今回メディア部門を切り離して、通信事業に専念することがプラスに働いて、業績も良くなり今後増配を続けてくれるのではないか、という期待もあります。
銘柄入替をどうするかは、今年いっぱい、来年にかけて、動向を見つつ考えていきます。
今回は、一般口座に入ってしまうと嫌なので、損出しを兼ねて一旦売却すると思いますが、すぐに買い戻します。対処としてはそのくらいですね。