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【米国高配当株】情報技術セクターの銘柄をピックアップ[2022年版]

配当戦略と銘柄探し
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こんにちは、こたろーです。

投資信託の積立と高配当株投資のハイブリッドで資産形成に取り組んでいます。

この記事では、わたしが実践している高配当株投資のポートフォリオに採用する銘柄のうち、情報技術セクターについて見ていきます。

バイ&ホールドの長期投資の方針ではありますが、情勢が変わることもあるので年に1回は銘柄を洗い直すようにしています。

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毎月配当10万円を目指す高配当株投資「My Blue-Chips」とは

わたしは自分が実践している高配当株投資のポートフォリオを「My Blue-Chips」と名づけています。

18銘柄の均等保有で構成していて、少しずつ買い増しをして時間をかけて育てています。

米連続増配株18銘柄の均等保有

昨年末時点での銘柄保有状況は上の図のようになっています。

1,4,7,10月2,5,8,11月3,6,9,12月
TechnologyCSCOTXNIBM
HealthcareMRKABBVPFE
FinancialUSBJPMPRU
Consumer(s)KOPGMCD
TabaccoMO, PM
CommunicationT, VZ
EnergyXOM, CVX

セクターと配当支払月を上の表のように分散して、長期保有で安定したインカム(不労所得)が期待できる運用を心がけています。

My Blue-Chipsの運用実績

配当金は順調に育っています。

現在、月平均393ドル(約45,000円)の配当を受け取ることができる状態です。

毎月の運用実績はこちらの記事にまとめています。

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銘柄選定の考え方・手順

20年かけて配当金を増やし、月10万円の不労所得を実現するマネーマシンを構築するプランなのですが、問題は保有銘柄で「減配・無配」が発生してしまうことです。

そのため、なるべく増配を続けてくれそうな銘柄でポートフォリオを組む必要があります。

また、ポートフォリオ構成銘柄の中で万が一減配などが発生し、銘柄入替をせざるを得ない場合に備えて、入替候補の銘柄も準備したいと考えています。

配当利回りだけ見て、高配当の銘柄ばかり選ぶのは危険です。

わたしは難しい企業分析などはできませんので、「増配を続けてくれる(そして、利回り・増配率がなるべく高い)」銘柄の条件として、シンプルに以下の数値を基準に銘柄を選抜しています。

【My Blue-Chips】候補銘柄選定の指標
  • 連続増配年数
  • Yield on Cost
  • フリーキャッシュフロー・マージン

また、上記の数値以外でも、「NYダウに採用されている」などのように、高い評価を受けている銘柄は優先順位を上げる考えです。

S&P500採用銘柄から候補をピックアップ

候補はS&P500指数を構成する銘柄から選ぶことにします。

今回は、情報技術セクターを対象にします。

以下の手順で対象銘柄を絞り込んでいきました。

(1)スクリーニングの元データを準備

「IVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)」の2022/1/13付で組入銘柄をブラックロック社Webサイトからダウンロードしました。

情報技術セクターの銘柄は、76銘柄ありました。

(2)条件で絞り込み、必要な数値の調査

ここからは、わたしが利用しているWebサイト「Seeking α」のMy Portfolio機能を利用します。

【My Blue-Chips】銘柄の絞り込み手順
  1. 情報技術セクター76銘柄でポートフォリオを作成します。
  2. 「連続増配年数(Years of Growth)」の値で並び替え、一定年数以上の銘柄に絞り込みます。
    ▶︎ 今回は「7年以上」とし、28銘柄に絞られました。
  3. さらに、配当利回り(Yield FWD)もある程度以上欲しいので、今回は「2%以上」で絞り込みました。
    ▶︎ 9銘柄に絞られました。
  4. 候補に残った9銘柄の「FCF Margin」と「3 Year Yield on Cost」、「5 Year Yield on Cost」を確認します。

上記をSeeking αを活用して調査し、表計算ソフトにコピペしました。

(3)検討対象のピックアップ完了

候補に残った銘柄は以下でした。

ティッカー銘柄名Years of Growth
(増配年数)
配当利回り
(Yield FWD)
AVGOBroadcom10 Years2.75%
HPQHP11 Years2.60%
TXNTexas Instruments16 Years2.46%
NTAPNetApp8 Years2.10%
CSCOCisco Systems10 Years2.41%
PAYXPaychex11 Years2.11%
GLWCorning11 Years2.59%
IBMIBM22 Years4.89%
INTCIntel7 Years2.50%

ピックアップ銘柄から採用候補を選抜

さて、ここからは少し細かく見ていきます。

ティッカー3 year
YoC
5 year
YoC
FCF
Margin
配当支払月
AVGO5.94%8.26%43.24%3,6,9,12月
HPQ4.00%5.63%6.32%1,4,7,10月
TXN4.37%5.61%28.92%2,5,8,11月
NTAP3.23%5.51%20.43%1,4,7,10月
CSCO3.43%4.92%21.52%1,4,7,10月
PAYX3.87%4.23%30.31%2,5,8,11月
GLW3.22%3.86%16.58%3,6,9,12月
IBM5.26%3.78%16.83%3,6,9,12月
INTC2.87%3.78%7.82%3,6,9,12月

「Yield on Cost」で比較

この表は「5 year YoC(Yield on Cost)」の高い順に並べています。

長期保有で配当を期待するので、わたしはこの「Yield on Cost」が高い銘柄を優良銘柄と考えるようにしています。

なので、この表の上位から採用銘柄を選んでいけば良いわけですが、将来的にずっと配当を払い続けてくれるかどうかの指標として、フリーキャッシュフロー・マージンも確認します。

「フリーキャッシュフロー・マージン」もチェック

連続増配年数がある一定以上なので、その実績は頼りになる一つの指標ですがあくまで過去の話です。

今後どうなのか?という観点で「FCF Margin」が低すぎる銘柄は心配です。今回は15%以上で考えます。

そうすると、HPとIntelが除外され、7銘柄が残ります。(ただし、IntelはNYダウ銘柄なので、次点として候補に残すことにします)

高配当ETFへの組入状況

高配当ETFとして有名なVYMとHDVの構成銘柄との突き合わせも見ておきます。

下の表は、VYM組入銘柄(2021/12/31付、全412)とHDV組入銘柄(2022/1/14付、全81)の中に、今回ピックアップした8銘柄が含まれているか、含まれている場合はその組入比率と順位を調べたものです。

おまけで、NYダウ採用銘柄かどうかも付記しました。

銘柄VYM
比率(順位)
HDV
比率(順位)
【参考】
NYダウ
CSCO1.90%(7位)3.52%(11位)
AVGO1.88%(8位)3.14%(13位)
INTC1.47%(17位)
TXN1.23%(26位)2.12%(16位)
IBM0.85%(35位)
PAYX0.31%(71位)0.45%(38位)
GLW0.20%(109位)
NTAP0.14%(132位)

いずれも情報技術セクターの中としては、健闘している銘柄です。(情報技術セクターのみで考えると、両方のETFにおいて、CSCO:1位、AVGO:2位、です)

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2022年版【My Blue-Chips】情報技術セクターの候補銘柄

わたしの配当ポートフォリオ「My Blue-Chips」は、毎月配当であることも銘柄構成の条件にしています。

配当支払月毎に、候補銘柄を見ていきます。

配当支払月:1, 4, 7, 10月の銘柄

以下の3銘柄が候補になりました。

  • [AVGO]Broadcom
  • [NTAP]NetApp
  • [CSCO]Cisco Systems

このうちCisco Systemsが、現在ポートフォリオに採用している現役レギュラー銘柄です。

なお、Broadcomの配当支払月は3,6,9,12月の各月末なのですが、証券口座に入金されるまでに数日タイムラグがあり、入金時点では翌月になっているので、1,4,7,10月銘柄として扱いました。

【情報技術セクター】1,4,7,10月の候補銘柄
ティッカー銘柄名増配年数配当利回り
AVGOBroadcom10 Years2.75%
NTAPNetApp8 Years2.10%
CSCOCisco Systems10 Years2.41%

今回の調査結果、特にBroadcomはどの数値においてもCiscoより優秀で、銘柄入替するか迷ってしまいます。。。

しかし、Ciscoは安心のNYダウ銘柄でもありますし、減配などのマイナス要素が顕在化しない限りは、入替せずこのまま運用を続ける予定です。

配当支払月:2, 5, 8, 11月の銘柄

以下の2銘柄が候補になりました。

  • [TXN]Texas Instruments
  • [PAYX]Paychex

Texas Instrumentsが現在のポートフォリオ採用銘柄です。

【情報技術セクター】2,5,8,11月の候補銘柄
ティッカー銘柄名増配年数配当利回り
TXNTexas Instruments16 Years2.46%
PAYXPaychex11 Years2.11%

このままTexas Instrumentsで運用を続けます。

配当支払月:3, 6, 9, 12月の銘柄

以下の3銘柄が候補になりました。

  • [GLW]Corning
  • [IBM]IBM
  • [INTC]Intel

 IBMが現在のポートフォリオ組入銘柄です。

【情報技術セクター】3,6,9,12月の候補銘柄
ティッカー銘柄名増配年数配当利回り
GLWCorning11 Years2.59%
IBMIBM22 Years4.89%
INTCIntel7 Years2.50%

IBMは成熟企業で配当成長という点では弱い感じがしますが、現時点で既に高配当ですし、NYダウ銘柄でもありますから、このまま運用を続けたいと考えています。

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まとめ

昨年も同じ調査を実施していますが、ほぼ同じ顔ぶれ。

変化としては、候補に上がってこなかった銘柄として、Automatic Data Processing[ADP]が配当利回り2%を下回っていたため除外されました。ADPもとても優秀な銘柄だと思います。

昨年は見なかった銘柄としては、GLW, PAYXが新たに候補に上がりました。

順位も、IBM, INTCは順位を落としましたが、だいたい同じ感じですね。Intelはなぜか増配年数が「昨年18年→今年7年」と変な減り方をしているのが気になります。FCF Marginの値も低下。(気にはなりますが、これ以上は調べません笑)

2022年も情報技術セクターは銘柄入替を検討せず、このまま運用していけそうです。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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ブログ管理人
こたろー

40代から米国株投資を始めました。
投資信託と高配当株のハイブリッドで資産形成に取り組んでいます。

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